学校という組織において、保健室の先生は「心身のケアの専門家」として基本的に一人しか配置されない特殊なポジションです。
この「一人職」という環境は、時にとてつもないプレッシャーとしてのしかかります。
ケガの応急処置から感染症の対応、複雑な家庭環境のSOSまで、その場で即座に判断を下さなければならない場面の連続にもかかわらず、同じ視点で相談できる同僚がすぐ隣にいない孤独感は計り知れません。
「担任の先生たちは授業や部活で忙しいから、これくらいで頼ってはいけない」と、何でも自分一人で抱え込んでしまっていませんか?
一人職のプレッシャーを軽くするための第一歩は、日頃から「味方を作るコミュニケーション」を意識することです。
緊急時以外でも、担任の先生に「〇〇さん、今日は保健室でこんな素敵な笑顔を見せてくれましたよ」とポジティブな報告をしたり、管理職(校長・教頭)へこまめに些細な状況を共有したりして、日々の小さな連携を積み重ねましょう。
保健室のドアを心理的に少し開けておき、他の教職員がふらっと立ち寄りやすい空気を作ることも有効です。
養護教諭一人で学校中の子どもたちの健康を背負う必要はありません。
学校全体のチーム力で子どもたちを守るためにも、周りを頼ることもときは必要です。
子どもたちを笑顔で迎え入れられるように、まずは自分自身が上手にSOSを出せる環境と関係性を少しずつ整えていきましょう。